期 間
2022/08/04~2023/02/28
本業務は令和4年度国道362号災害防除工事に伴う設計業務委託である。業務場所は榛原郡川根本町下長尾久保尾地内で、集水井の実施設計を目的としている。業務は、作業計画1式、既往計画の照査1式、構造計算1式、付帯工設計1式、設計図1式、施工計画1式、数量計算1式、照査1式、打合せ1式、電算帳票作成業務としてデータリスト作成1件である。既往資料および現地調査の結果、予備設計位置と農道の位置がやや近く、農道に影響を生じてしまう恐れがあったことから位置をやや修正し、施工影響を最小限とした。既往資料から当地の地すべりは大雨時期に不安定化することが示されていたため、施工時期に配慮し、安全施工が図れるよう検討した。設計した集水井は1基、径3.5m、深さ12mのライナープレート製で、集水ボーリングは1本あたり35~55mとした。上下段合わせて合計27本の設計である。また、排水ボーリングは予備設計から方向をやや修正して延長を短くした50.3mの設計とした。さらに、初期性能の向上を図る集水ボーリングの提案および維持管理メンテナンスに配慮した点検台、落葉落枝による目詰まりの防止対策などを実施設計に組み込み、これを納品した。
期 間
2022/10/05~2023/02/28
本業務は、令和3年度[第32-S3481-01号]安倍川圏域ほか基礎調査業務委託(静岡県中・西部航空レーザ測量)において干渉SARを実施し、変動箇所について現地調査を実施した結果、地表面の変状が確認されたことから、詳細な現地調査や地形判読によって、対策工事の着手に必要な調査手法の検討を目的としたものである。
調査結果から、Aエリアは表層から深さ2m~5m以内の砂岩泥岩互層による強風化岩すべりが発生していることが確認された。しかし、現地で確認された地表現象は微小であり、発生機構は不明な点が多いため、次の段階として活動範囲の特定、すべり面深度の推定、地下水情報の把握などの課題解決のための調査を行うことが望ましい。B・Cエリアは、谷地形に沿って崩壊が発生し、表層には崩積土が堆積していることから、崩積土の移動状況および拡大崩壊の確認として、活動範囲の特定する調査を行うことが候補として挙げられる。
調査結果から各エリアの課題について整理し、Aエリアを対象とした調査ボーリングおよび移動杭観測を調査計画として提案した。
期 間
2022/11/10~2023/02/28
本業務は、ライフサイクルコストを考慮した地すべり防止施設長寿命化計画の策定を行うため、県が管理する地すべり防止施設(集水井工)の点検を実施し、健全度を把握することを目的とする。業務場所は静岡県賀茂郡東伊豆町で、地すべり防止区域「片瀬坂町地区」および「船田川地区」にあたる。点検方法は通常の立入点検ではなく、三次元データを活用した点検を実施した。業務は、集水井工3基の点検と打合せ1式である。集水井工本体には、変状は認められなかった。船田川地区 集水井-2の排水管?口に、落葉による軽微な閉塞が認められたが、渇水期で集水量の低下より一時的に発生したと考えられる。業務では、報告書一式、巻末資料一式、点群データ(las形式)、CAD(dxfファイル)および3D-PDFを納品した。
期 間
2022/06/28~2022/11/30
本業務は、静岡県賀茂郡河津町逆川地内における既設地すべり対策施設の点検および対策工の提案を行うことを目的とする。点検対象は横ボーリング工(9群)で、現地確認された横ボーリング孔48本に対し、点検(延長計測、孔内カメラによる調査など)を行う。また、付帯施設(集水升、流末施設(水路工))点検、横ボーリング孔集水の水質調査、周辺地盤調査、現地踏査も行い、点検・調査結果から総合的に判断し、対策工を提案する。
期 間
2021/10/30~2022/08/31
本業務は、静岡市葵区口坂本地内 口坂本No.2地すべり防止区域内で発生した地すべり崩壊に対して、安定解析および対策工検討を行うことを目的とする。また、対策工検討結果と今後の調査・解析手法について整理し、検討委員への説明資料を作成する。
期 間
2021/05/22~2022/02/28
本業務は,口坂本地すべり防止区域(A・B 地区)に設置してある,口坂本地すべり自動観測システムの老朽化・機器故障等に伴い,新システムに更新するための比較検討・システム設計を実施する。システム設計ではネットワーク構成図をはじめ,通信機器,更新計器,撤去機器等の工事発注に必要な数量,図面,特記仕様書等の作成を行うものである。また,新システムに更新するための比較検討・システム設計で行った検討内容についてまとめる。
期 間
2021/07/08~2022/03/18
本業務は、口坂本No.2地すべり区域において、地すべり解析に必要な地すべりデータを取得することを目的としている。地すべりデータは、地すべり観測機器(自記水位計、孔内傾斜計、地盤傾斜計、伸縮計、パイプ歪計、移動杭観測)での観測によって取得し、取得したデータの資料整理を行った。
期 間
2021/07/10~2022/03/15
本業務は、静岡市葵区の口坂本地すべり防止区域内であるA地区及びeブロック内に既に設置されている地すべり計器での観測及び集水井調査、地すべり巡視、資料整理を行う。更に、この結果から地すべりの変動状況並びに集水井の効果を把握・評価し、今後の維持管理方針を決定するための基礎資料の収集及び蓄積することを目的とする。
期 間
2021/03/24~2021/12/06
本業務は、藤枝市滝沢地内にある地すべりブロックにおいて、地盤伸縮計、自記水位計およびパイプ歪計による観測調査を実施し、その結果をもとに地盤特性検討、安定解析と対策工法選定を行うものである。
地下水位は降雨と高い相関を示し、パイプ歪計観測では過年度調査により想定されているすべり面に加え、浅層部の崩積土層内でも歪の累積が認められた。これらの観測結果から、想定される3つのすべり面に対して安定解析を行い、対策工の設計に必要な抑止力を算出した。
一方で、ブロック頭部を確定するために新たに設置した伸縮計には目立った変動がみられなかったことから、地すべり頭部がより背後斜面に位置する可能性が示唆された。対策工として、地下水排除工の実施は地すべり抑制への効果が期待できるが、抑止工として計画しているアンカー工については、ブロック規模を確定した上で改めて抑止力を算定する必要がある。これを踏まえ、次年度調査計画として、既設孔の継続観測に加え、より上方斜面での調査孔の新規設置を提案した。
期 間
2021/03/23~2021/09/30
本業務は、周智郡森町三倉地内の甚沢地すべりBブロック頭部において、機能不全と判断されたアンカー工の代替となるアンカー工の詳細設計を行うことを目的として実施した。
既設のアンカー工は平成5年度にBブロック頭部の浅層すべりに対して設計されたものであるが、令和2年度の調査業務において、36本中10本で手で動く程度まで荷重が落ちていることが確認され、アンカー工全体が機能していない状態と判断された。
本業務と並行して実施された地質調査業務の成果に基づき、想定すべり面を再設定し、安定解析を行って必要抑止力を算出した。アンカー材料は、維持管理を考慮したコストを計上し総合的に比較検討した結果、アンカー体部の耐力が高く、将来的に防錆油やシーリングの補修が不要という利点からFixrグラウンドアンカー工法を選定した。受圧板についても、民家裏の狭いスペースでの作業を考慮して施工性に優れる現場打ちコンクリート製品を採用した。
一般的な足場幅を確保できない現場状況を踏まえ、使用機械の選定等について施工計画をとりまとめた。また、施工に際して試験アンカー工の実施を計画・提案した。
本業務では、上記の設計成果に基づき電算帳票を作成した。