期 間
2024/11/26~2025/06/30
本業務は、山口県大島郡周防大島町大字伊保田地内にて計画されている一般県道油田港線の道路改良工事に伴い、機械ボーリング、標準貫入試験による地質調査を行ったものである。調査地周辺では、波浪による浸食で複数の湾状地形が形成されており、その中でも本調査地は比較的横長な地形を呈している。また、本調査地においては基盤地質として新期花崗岩が分布しており、その上位を段丘堆積物(更新統)や沖積層(完新統)が被覆している。調査ボーリングのうち、Bor.1は表層より花崗岩が露出していたが、Bor.2では着岩まで主に沖積砂質土による9mの被覆層が確認された。既往調査においても沖積砂質土層が厚く堆積する箇所が確認されており、これら沖積砂質土層の分布域をより正確に把握するため、追加の調査ボーリングが望まれる。また、沖積砂質土層は液状化の恐れがあるため、必要な試料採取と土質試験を行い、液状化の危険度予測とその対策についての検討も望まれる。なお、調査対象区間内は所々で車両すれ違い困難箇所が存在し、追加の調査ボーリングを行う際には一時的に車両通行止め等の交通規制が不可欠であり、地元関係者等との調整が必要であることに留意する必要がある。
期 間
2024/11/06~2025/06/20
本業務は、一般県道徳山下松線に架かる平田橋の改修計画に伴う河川管理道の護岸設計に必要な地盤情報(地層構成、支持地盤、液状化の有無など)を得る目的で、調査ボーリング4箇所(計144m)、標準貫入試験(計144回)、プレッシャーメータ試験(計2回)、室内土質試験(計23試料)を実施した。調査位置を含む実施内容は、過年度の業務成果を参考に発注者や設計者と意見調整を行いながら決定した。調査の結果、本計画箇所の地層構成や支持層は、既往調査で得られた情報と概ね同じような結果であった。地盤の液状化については、沖積層で液状化を起こす結果となり、設計時に地盤定数の低減を行う必要がある旨報告した。業務成果について、成果品の電子データはオンラインで納品し、またボーリングコア箱(計31箱)は末武川ダム管理事務所の倉庫内に納品した。
期 間
2025/01/10~2025/05/30
本業務は、NO.26~NO.27付近の左側に計画されていたバス停を無くすため、歩道の計画を見直すことを目的に歩道詳細設計を実施した業務である。現地踏査では、以下の問題点を確認した。右側の歩道は、植樹帯跡地(コンクリートによる防草対策済)が残っている関係で歩道の有効幅員を狭める原因となっている。また左側の歩道は、NO.25~NO.28の区間がバス停計画を踏まえてマウンドアップ形式の計画で歩道端部に自由勾配側溝が施工されている。しかし当該業務では、バス停を無くす計画であることから歩道形式をフラット形式に変更する必要があるが、自由勾配側溝天端との取合いが問題となった。現地踏査結果を踏まえて、右側の歩道は、植樹帯跡地を撤去する計画とした。また左側の歩道は、自由勾配側溝が露頭している区間について路面排水の集水ができないことから、排水方法(3案)について検討し、自由勾配側溝の天端に合わせてマウンドアップ形式にする案が採用され、歩道詳細設計を実施した。
期 間
2024/12/03~2025/05/30
長浜橋は1969年に建設され、海岸線から20mまでの橋梁で塩害環境下にあり、桁下の損傷が著しい橋梁である。かつ、当路線は緊急輸送道路で重要度が高く耐震性および耐荷性の面から架替検討対象橋梁である。よって、本業務は、上部工耐荷力照査、箱型函渠予備検討を基にLCC(ライフサイクルコスト)比較検討を実施し、当該橋梁の補修対策方針を決定することを目的とした。
「橋梁補修案」の上部工耐荷力照査の結果、既設橋梁はT-14程度の耐荷力で設計されたと推察し、現行基準(B活荷重)を満足させるため、桁下面を炭素繊維プレートで補強する計画とし、「床版補強工」を追加した。「ボックス更新案」の検討事項としては、①現地踏査による河川縦断図、河川横断図の作成、②水理計算、③内空断面の設定、④ボックス延長の設定、⑤施工時の迂回路計画等を行い、概算工事費の検討精度を高めた。
LCC比較検討の結果、維持管理シナリオとしては、立地条件(塩害環境)および設計供用期間100年であることを踏まえ総合的に判断し、ボックス更新案を推奨するシナリオで整理し、発注者の了解を得た。今後、迂回路設計およびボックス詳細設計が必要である。
期 間
2025/01/10~2025/04/30
本業務は、一般県道埴生停車場線単独道路改良(県道)工事に伴い、現地測量及び路線測量を実施し、歩道詳細設計に必要な、平面図、縦断面図、横断面図を作成することを目的とする。現地測量は、面積0.00627km2実施し、既存の平面図(S=1:500)を修正するものである。路線測量においては、中心線測量、縦断測量、横断測量をそれぞれL=0.09km実施して、線形地形図、縦断面図、横断面図を作成したものである。現地測量及び路線測量に先立ち、現地踏査を行い、平成20年度成果における、既設基準点と仮BMの有無を調査し、施工の影響による既設基準点の亡失を確認した。現地測量及び路線測量を行うにあたり、基準点を1点、放射法により現地に設け、基準点測量及び水準測量の点検測量を行った後、作業を実施した。
期 間
2025/01/15~2025/03/31
本業務は、県道徳山下松線の笠戸島入口交差点付近は、朝夕の交通渋滞が著しい状況にあるが、来年度より(株)日立ハイテク新工場の操業開始に伴い、県道笠戸島公園線の交通量に230台の増加が見込まれることから更なる混雑が予想されるため、笠戸島入口交差点と西側の(仮)市道半上通り交差点間における滞留長およびすりつけ長について見直すなど短期的に混雑の緩和を図るための対策を目的に交差点詳細設計を実施した業務である。現地踏査により、道路幅員構成や速度標識を確認し、道路の区分や設計速度等の設計条件を設定した。現況の右折レーンの停止線位置については、走行軌跡図で、現況の停止線位置の妥当性を確認した。上記の条件を踏まえて他工区で実施された交通量調査結果と増加交通量を居住地割合および時差通勤等の条件を踏まえて算定した増加交通量で交差点需要率計算を実施した。計算結果を踏まえて関係機関協議を実施した結果、必要滞留長が確保できないことから、(仮)市道半上通り交差点側の滞留長を最低長の30m、すりつけ長は右折車線シフト長の計算値15mとし、笠戸島入口交差点側の滞留長は残分の58mとする計画とした。
期 間
2024/03/15~2025/03/31
本業務は、一般国道490号絵堂萩道路建設工事に伴い、周辺地域の井戸、ため池、河川等への影響を把握するため水文調査を実施したものである。調査項目は、自記水位計観測、触針式水位計観測、簡易水質測定、井戸水量調査、河川流量調査、ため池流量調査、水質調査(飲用水用、農業用水用)、水質分析(ひ素、ふっ素)、イオン分析とした。本年度は主に盛土、土工、BOX、橋梁下部工等が実施され、毎月実施する観測結果は水質月報に整理し、工事状況、井戸・河川・ため池等における水位・水量・水質の現状を報告した。工事の影響評価や次年度の施工計画を踏まえ、今後の課題を整理するとともに、工事箇所及び進捗に対応した調査計画を提案した。
期 間
2024/08/22~2025/03/28
本業務は、今後行われる予定の砂防堰堤建設工事(堰堤工、前提保護工など)前の各井戸のデータ取得を目的として、井戸水量調査・簡易水質調査(電気伝導度・pH・濁度観測)・水質検査(飲用水検査)を実施した。調査対象の井戸は、発注者から提供された調査要望箇所とした。水量や簡易水質調査は月1回の観測頻度で行い、また水質検査は年1回(1月)の観測頻度で実施した。調査の結果は、降雨や地形地質などとの関連性が分かるように、表図で色覚的に表現した。最後に次年度の調査提案を行った。
期 間
2024/07/11~2025/03/31
本業務は、山口県内(下松市、周南市、山口市、宇部市)に架かる跨線橋の定期点検業務である。
踏査では、橋梁諸元の確認および新技術の活用検討を含め点検方法の選定を行い、実施計画策定で、新技術との比較検討を行い、最適案を採用した。
点検では、新技術の活用としてドローンによる1次スクリーニング作業を行い、「山口県橋梁点検要領 令和6年10月」に基づき、従来通りの点検手法で近接目視を行い、損傷や劣化の兆候を把握したうえで、損傷区分ならびに部材単位、道路橋毎の健全性を診断した。関係者との合意形成を図り、トラブル防止にも努めた。
機材の使用前点検、危険予知活動、安全パトロールなどの安全確認を行い、安全第一での点検に努めた。
健全性を診断した結果、診断結果3評価の橋梁が5橋確認された。
最後に、申し送りとして調整を要する関係機関、交通規制、経過観察が必要な損傷を整理した。
期 間
2024/12/14~2025/03/28
本業務は、二級河川御庄川の右岸を対象に、中小河川の堤防等河川管理施設及び河道の点検要領を参考に堤防の点検を行い、健全度を把握し、今後の対応を提案した業務である。計画策定では、空中写真、web情報、地元聞き取りによる護岸改修年の推定、点検範囲の確定、一連区間の決定を行った。点検結果は個票に整理し、継続監視の必要性と機能支障に応じて総合評価した。今後の対応として、目地開きと亀裂等はシール材による補修を提案し、堤外地側の顕著な変状は、堤防盛土の緩み発生を考慮し詳細調査を行うことを提案した。申し送りとして、右岸側の上下流域と左岸側でも類似の変状を確認したため、継続監視が必要なことを提言した。