期 間
2025/03/14~2025/11/28
本業務では、山口県が管理する(1)小野田湾岸高架橋:PC床版橋、(2)住吉本町1号橋:RC床版橋、(3)上赤川橋:PCI桁橋、(4)上赤川橋側道橋:鋼H桁橋の補修設計を行った。(1)の主な変状はゴム製伸縮装置の劣化であり、対策として鋼製伸縮装置への取替え工を採用した。(2)の主な変状は中性化による主桁の剥離・鉄筋露出であり、中性化対策として反応型けい酸塩系表面含浸材による防食処置を採用した。(3)の主な変状はASRによる主桁・橋台のひび割れであるが、膨張性は無害と確認されたため、対策はひび割れの補修とした。(4)の主な変状は主桁(耐候性鋼)の防食機能劣化・腐食であり、対策として表面保護工(環境遮断型テープ)を採用した。
期 間
2024/09/06~2025/10/31
本業務は、山口県山口市大字吉敷地内に位置する赤田4川および赤田5川における砂防堰堤および管理用道路の予備設計を実施するものである。調査の結果、赤田4川の流域面積は0.06km2、流出土砂量は4,981m3、流出流木量は682m3、最大礫径は25cmであることが判明した。一方、赤田5川については流域面積0.04km2、流出土砂量1,654m3、流出流木量216m3、最大礫径30cmという特性を示した。これらの調査結果に基づく配置比較検討の結果、赤田4川については砂防施設を2基設置することとなった。具体的には、上流側に透過型砂防堰堤1基(堤高6.0m、堤長79.9m)、下流側に不透過型砂防堰堤1基(堤高7.5m、堤長84.9m)を配置し、副堤には流木止めを設置する計画である。一方、赤田5川については砂防施設を1基のみ設置することとし、不透過型砂防堰堤(堤高9.0m、堤長51.9m)と副堤に流木止めを設置する計画に決定した。これらの砂防施設により、両渓流における土砂災害リスクの軽減と流木対策を図る計画である。
期 間
2025/03/10~2025/09/30
山口港に位置するフラップゲートは老朽化が進んでおり、更新が必要である。また、設置当時から潮位・波高が変更となっており、このことを踏まえ設計計算を行った規格でのフラップゲート更新が必要である。以上のことにより、本業務において、フラップゲートの更新のための詳細設計を行った。フラップゲート:扉体幅(2.13m)、扉体高(2.55m),水密形式(後面4方ゴム水密)、開閉方式(手動ウインチ式)、主要部材(扉体SUS304)。現地踏査等でフラップゲートのスキンプレートに発錆やコンクリートにひび割れなどの損傷が見受けられた。既設のフラップゲートと同様の材質であるSUS304を採用し、構造計算を行い、許容度を満たした。工事の際、戸当り部のコンクリートの損傷状態を要確認し、戸当りを更新するか判断することが望ましい。
期 間
2024/07/05~2025/09/30
砂防工事の設計・施工に必要となる地質データを得る目的で、地表踏査、ボーリング調査、標準貫入試験を実施し、各層別および岩級区分別の地盤定数の設定を行った。総合解析結果から設計施工上の留意点についてとりまとめて、申し送り事項として後続調査の提案をした。調査対象地には崖錐堆積物、河床堆積物が堆積しており、基盤岩は豊浦層群の砂岩頁岩互層よりなる。ボーリング調査の結果、岩盤の特性として、頁岩には同程度の深度の砂岩と比較して風化が進行しており、軟弱になっている傾向が認められた。現地踏査の際には幅10cm程度の断層が確認された。断層では岩盤が細礫~粘土状に破砕されており、局所的に強度が低い状態である。なお、このような断層は調査地一帯で出現する可能性がある。砂防堰堤右岸側で出現した場合は流れ盤構造となる走向・傾斜であるため、施工時には目視で地盤を確認されたい。本調査では砂防堰堤上部の切土位置や工事用道路予定地の切土計画地でボーリング調査を実施していない。設計時には計画切土法面の法尻および中央付近でボーリング調査を実施し、法面に出現する岩相および岩級を確認することを後続調査として提案する。
期 間
2024/07/20~2025/08/29
本業務は、岩国市美和町秋掛亀尾川地内の主要県道岩国佐伯線における道路改良工事に伴い橋梁および箱型函渠(2箇所)の詳細設計を実施した。設計の結果、最適な構造物の形式は以下のとおりとした。橋梁上部工:PC単純プレテンスラブ桁橋(橋長15.9m)、橋梁下部工:逆T式橋台(A1:高さ6.1m、A2:高さ9.1m)、箱型函渠:現場打ちボックスカルバート(1号:長さ17.5m、2号:長さ12.3m)。また、これらの構造物は砂防指定地内に建設されるため、山口県砂防課と協議を行い、構造計画、仮設計画、工程計画の審査を実施した。設計にあたっては、最新の技術基準に加えて砂防技術基準や河川工作物設置許可マニュアルに準拠した計画とした。
期 間
2024/07/20~2025/08/29
本業務は、岩国市美和町秋掛亀尾川地内に位置する主要県道岩国佐伯線について、道路詳細設計及び平面交差点詳細設計を実施するものである。道路詳細設計は、過年度に実施された概略設計及び予備設計により選定されたバイパス計画をもとに、岩国市側の改良済み区間EP付近を起点とし、広島県との県境付近(広島県側計画BP)を終点とする延長L=1.2kmの未改良区間を対象として実施した。平面交差点詳細設計は、現道と計画道路(バイパス)が交差する3箇所について、関係機関協議との協議結果を踏まえた上で実施した。
期 間
2024/07/17~2025/07/31
本業務は、笠佐海岸における海岸保全施設(護岸)の老朽化対策検討に伴う設計業務である。
期 間
2024/11/26~2025/06/30
本業務は、主要県道橘東和線(安高~地家室)の道路改良に伴い新設される、切土法面の予備・詳細設計業務である。対象法面は中生代白亜紀後期の花崗閃緑岩(DL~DH級)および安山岩(CL~CM級)を基盤岩とする。花崗閃緑岩におけるマサの浸食やコアストーンの抜け落ちによる凹凸や、安山岩の亀裂に起因するブロック状の抜け落ち対策として、吹付枠工を選定した。まさ土,亀裂の多い岩における標準法面勾配に基づき切土勾配を設定し、6案で工法比較を行った。比較の結果、安価かつ法面上部の不安定土塊を除去する「1:0.5~1.2切土+吹付法枠工+鉄筋挿入工」を採用した。施工上の留意点として、法面上部は切土幅が小さく人力掘削が想定されたため、安全かつ早期に施工が可能なセーフティークライマー工法を提案した。また、足場幅を4.5mから2.5mに縮減できる軽量ボーリングマシンによる施工を提案し、従来工法とのコスト比較の結果、約9%のコスト縮減が想定される。
期 間
2024/12/18~2025/06/30
本業務は、山口県長門土木建築事務所が管理する一般県道油谷港線において実施された、単独舗装補修(県道・指定)工事に伴い生じた道路改良区間に対する道路台帳の修正業務である。
対象区間は延長0.07kmであり、道路台帳修正(E修正)を実施するとともに、GNSS測量機を用いた基準点2点の設置を行った。
期 間
2024/10/01~2025/06/30
本業務は、山口県が管理する法事坊橋の補修設計業務であった。法事坊橋の主な変状は、アルカリ骨材反応による主桁下面の橋軸方向へのひびわれであり、実体・偏光顕微鏡観察結果より劣化が進行する可能性が高いと推察された。また、伸縮装置の経年劣化や橋面防水層の未設置が確認され、橋面水の供給によるアルカリ骨材反応の進行が考えられた。主な対策は、上部工に対してアルカリ骨材反応の進行抑制を目的として亜硝酸リチウム先行注入型のひびわれ補修工、亜硝酸リチウム併用型の表面含浸工(シラン系)を採用した。橋面に対しては、漏水対策として伸縮装置部分補修工(ゴム劣化取替工法)、橋面防水工(塗膜系)を採用した。