期 間
2023/12/28~2024/08/30
本業務は、太田川水系河川整備計画に基づく事業について、その事業効果を整理し、出水があった場合に速報として公表できるような資料(以下、出水速報)の様式を検討・作成したものである。出水速報により、台風や豪雨による出水後に、堤防整備や河道掘削、ダムの整備等による治水効果を広報することを目的とする。具体的には、河川水位や被害状況について、整備前後の差を事業効果とした。つまり、今回出水(出水速報を作成しようとする出水)において、事業を実施しなかった場合に想定される被害との差であり、事業を実施しなかった場合の被害は既往出水において発生した被害とした。事業効果を示す箇所は、河川整備計画に位置付けられた整備箇所のうち、整備が完了(暫定を含む)した箇所を選定した。出水速報を迅速かつ容易に作成するため、出水速報の様式に加えて、事業効果を示すグラフ類を作成するテンプレート、出水速報の作成手順書を用意した。また、七夕豪雨(昭和49年7月)から50年経過したことを受けて、七夕豪雨に関連する資料、袋井土木事務所や管内市町が実施した治水対策に関連する資料を収集し、展示用パネルとパンフレットを作成した。
期 間
2022/12/02~2023/09/29
本業務は、安間川遊水地が湛水した際に速やかに本川に排水するため、排水ポンプ設備の自動運転及び遠隔制御システムを構築することを目的とする。現在運用中の安間川遊水地警報監視システム、遊水地の上流側・下流側に配置された排水ポンプ制御盤の改造検討及び概算工事費の算出等を行った。排水ポンプは、河川水位と遊水地水位に応じて自動運転することとし、下流への影響が懸念される場合は停止するように配慮した。排水ポンプの運転制御は自動制御、手動(遠隔)制御、手動(現場)制御とし、それぞれの運転条件を検討し、操作要領を作成した。土木事務所から遊水地までの通信は、既設の警報監視システムの通信網を使用する。遊水地内の通信(局舎~排水ポンプ制御盤)には、既設のコンクリート柱への架線による有線接続を前提としたが、現地の環境や施工性・経済性等の比較から、無線LANによる接続を選定した。なお、無線LANの通信試験を現地で行い、通信状態が良好であることを確認した。遠隔操作には警報監視システムの端末を使用するため、システム操作画面に排水ポンプの操作機能を追加するよう画面・機能設計を行った。