本業務は、(一)富士停車場伝法線・第二本田堀橋、(一)吉原停車場吉原線・三ツ又橋の適切な管理及び長寿命化を図るために,橋梁補修設計を行うものである。対象橋梁は,平成29年度に実施された橋梁点検結果より,「健全度III:早期措置段階」と診断されており,次回点検までに橋梁補修を行う必要がある。橋梁損傷調査を実施し,点検結果との整合性,劣化の進行を確認した。また,中性化の進行を確認し,再劣化を防止する対策を講じるため,中性化深さ試験(ドリル法)を実施した。主な橋梁補修として,両橋とも主桁下面の広範囲に鉄筋露出が見られたため,劣化部をはつり取り,モルタルで断面修復する計画とした。桁下高が70cmから100cmであるため,施工可能な断面修復工法として充填工法を選定した。さらに,調査より中性化の進行や,鉄筋の被り不足が見られたため,今後の中性化の進行を防止するため,表面保護工(含浸工法)を計画した。施工は,両橋とも,土のうで上流側を締め切り,高密度ポリエチレン管で仮排水する計画とした。断面修復時は,耐荷力の低下が懸念されるため,交通規制を行って荷重を低減し,資機材は,交通規制内に配置する計画とした。