期 間
2024/07/30~2024/12/16
本業務は、(主)三島富士線の三島山田川を渡河する駒形橋について、水平力分担構造を設計するものである。資料収集・現地調査を行い、橋梁一般図、構造図の復元、設計条件の整理を行った。復元した上部工構造図より、上部工死荷重反力を算出し、水平力分担構造の設計荷重を設定した。水平力分担構造は、橋梁形式に適合可能な工法を抽出し、構造性、施工性、維持管理性、河川への影響、経済性などから総合的に評価し最適な工法「UWF+ストッパー」を選定した。採用案は、主桁への削孔・アンカー定着が不要であるため、PC鋼材を傷付けて主桁の耐荷性能を低下させる恐れが無く、経済性も優れる。また、既設の橋座に水平力分担構造を配置できないため、竪壁前面にRC縁端拡幅を設け、その上に水平力分担構造を配置した。施工は、単管足場を利用して行い、資機材の搬入は橋面から吊り渡す計画とした。そのため、資機材の搬入時は交通規制(片側交互通行)が必要であり、交通規制の計画も行った。現況調査時に、伸縮装置が破損し、桁下に漏水していることを確認したため、伸縮装置の取替えを計画した。関係機関協議資料として、設計内容より河川占用許可申請書を作成した。
期 間
2024/07/30~2024/12/14
本業務は,(国)414号の一級河川狩野川水系戸沢川を渡河する太田橋(昭和60年架橋,PC単純プレテンホロー桁橋,橋長19.64m,全幅員11.5m,斜角60度)の落橋防止システム設計である。桁かかり長は,必要長を確保している。両端橋台支持の一連の上部構造を有する橋のため落橋防止構造は不要である。また,斜橋が回転できる条件に該当しないため横変位拘束構造は不要である。既設支承アンカーバーはレベル2地震動に対して耐力を有していなかった。静岡県の耐震性能目標は耐震性能2(支承取替え)を基本とするが,プレテン桁は構造的に支承取替えが不可能なため,耐震性能2'(水平力分担構造追加設置)とした。水平力分担構造は,逆打ちアンカーバー,せん断ストッパー,縦型緩衝ピンで比較検討した結果,計画河川断面を侵すことなく,施工性,経済性に優れる逆打ちアンカーバーを採用した。なお,逆打ちアンカーバー台座を構築するにあたって,既設護岸と干渉するため,河川協議の結果,台座下面より上部の護岸を撤去することとした。また,河川内工事のため非出水期施工とし,吊足場による仮設計画では,施工時流量を安全に流下できることを確認した。
期 間
2024/08/06~2024/12/04
(都)新橋茱萸沢線は、過年度業務により、道路設計及び電線共同溝設計を行っている。本路線の道路改良工事に伴い、既設の案内標識が影響するため、移設等の検討が必要となった。本業務は、上記理由による道路案内標識の詳細設計及び電算帳票作成を行うことを目的とする。現在、交差点から南側は一方通行となっており進入禁止の標識となっている。(都)新橋茱萸沢線の完成時には交互通行となるためレイアウトの変更が必要であり、新規のレイアウト(標識板、文字の大きさは既設と同等)を作成した。標識柱においても、設置されてから30年以上経過していることから新規設置することとなった。また、当設計の標識設置箇所は歩道部で電線共同溝が設置される箇所であり、コンクリート基礎の設置は電線共同溝にあたるため設置できないことから、抵抗板付鋼製杭基礎を設置する計画とした。
期 間
2023/08/09~2024/11/29
本業務は、予備設計で検討された砂防堰堤の基本諸元により、設計図書に基づく設計条件および詳細設計に必要な測量調査資料、地質調査資料等を確認するとともに、工事に必要な詳細構造を設計し、経済的かつ合理的に工事費を算出するための資料を作成することを目的とする。堰堤形式は、最大礫径が80cmであるため、透過型堰堤を採用した。また、保全対象に伊東市水道施設が該当したため、伊東市と協議を行った結果、伊東市水道施設は現在使用しており、赤沢地区の水源地となっていることを確認したため、水道施設に影響しないもので配置計画の比較表を作成し、位置の選定を行った。堰堤の内部構造について、従来のコンクリート工法と砂防ソイルセメント工法を活用したSBウォール工法を比較し、経済性に優れるコンクリート工法を採用した。法面工においては、安定勾配での切土が不可能であること、浅い層は周面摩擦力が比較的低く、通常の地山補強土工では補強材長が長くなり適用外となることから、予備設計にてグラウンドアンカー工及び適応可能な網状鉄筋挿入工等から工法比較を行った。結果、経済性に優れ、逆巻施工が可能な網状鉄筋挿入工を採用した。
期 間
2024/02/01~2024/11/29
本業務は、富士市横割地内の県道富士停車場線に電線共同溝の布設計画を行うものである。当該地区は準用河川下堀川の横断や移設が困難な重要地下埋設物(NTT、工業用水道等)、交通量の多い交差点を避ける計画を行うには開削工法では不可だったため、推進工法による検討を行った。縦断計画で推進管路の深さを決めるコントロールポイントとなった埋設物は、工業用水管600mmとの離隔であり、管理者と協議した結果、離隔は推進管のゆるみ高さ以上を確保する事が条件となり、算定結果から1.25mを離隔とした。設計路線の土質は砂礫地盤であり、礫率76%と玉石の一軸圧縮強度が212MN/m2ある事が課題であったが、泥濃式推進工法の中から対応可能な2工法で経済性及び施工性で比較検討を行い、施工性で大差がなかったため、経済性に優れたラムサス工法を採用した。発進・到達立坑の土留工法は、土質条件から硬質地盤専用の油圧式杭圧入引抜機とライナープレート工法で比較検討を行い経済性に優れたライナープレート工法を採用した。また、管の強度計算、立坑土留計算、地盤改良の計算等の各構造計算を行い、許容値内である事を確認した。
期 間
2024/06/27~2024/11/29
本業務は静岡市清水区興津中町地内において静岡県清水港管理局が整備を計画している新興津緑地への国道1号静清バイパスからのアクセス道路(オン・オフランプ)について、設計計画を実施するにあたり必要となるオンランプ0.32km、オフランプ0.26kmの路線測量を実施し、現況地形を把握することを目的とした業務である。
期 間
2024/07/09~2024/11/07
本業務は、国道135号(伊東市渚町)渚橋の架け替え(下り方向2車線)工事に伴う交通規制の影響を把握し、交通規制による地域交通への影響を低減・緩和させるために必要となる実現性・実効性の高い交通誘導方策を立案することを目的とする調査業務である。
また、円滑な合意形成による事業(工事)の執行のため、地域への交通影響についての説明のための資料作成を目的とする調査業務である。
期 間
2024/02/29~2024/10/31
本業務は、(主)富士川身延線の一級河川富士川水系芝川を渡河する芝富橋および側道橋の補修設計である。現地調査では、橋梁点検車を用いた現況・損傷調査、中性化試験、塗膜試験を実施し、車道全面通行止め規制を行った。芝富橋本橋の損傷状況は、鉄筋露出が散見されたが、鉄筋に大きな減肉はなかった。側道橋の損傷状況は、塗装の劣化が顕著であり、塗膜に鉛の含有を確認した。本橋補修設計について、断面修復、ひびわれ補修を行う。予防保全として、舗装打換え・橋面防水工、伸縮装置補修、排水管・ドレーンパイプの補修、水切り設置などにより、水分供給による劣化を抑止する。側道橋の補修設計について、上下部工の塗装の劣化に対しては、「研削材循環型のブラスト」によるRc-I塗装塗替えを行う。デッキプレート床版は、亜鉛メッキ塗装を採用した。地覆の風化は橋梁地覆補修工、高欄の腐食は取替え、薄層舗装の剥離は舗装打換えを行う。施工計画について、上部工補修のため、吊足場を設置する。側道橋パイルベントの塗装塗替えのため、枠組足場と大型土のう仮締切を設置する。施工時流量は過去の雨量強度から算出し、安全に流下可能な河川断面を確保する計画とした。
期 間
2024/02/03~2024/10/31
本業務は、(国)135号の逢初川を渡河する逢初橋(1936年架橋、3径間連続RCT桁橋、ラーメン式橋脚)の橋全体系耐震補強詳細設計である。補強方針は、予備設計より変位拘束工法とし、主桁に設置した鋼製ブラケット(緩衝材)を竪壁に衝突させた後、主桁桁端を胸壁に衝突させて水平変位を拘束する補強である。緩衝材形状は、形状により圧縮ばね定数が異なるため橋全体の変形量に影響する。そこで、橋脚と胸壁の補強が最小限となる緩衝材形状を決定した。橋脚上部のラーメン部は、空洞部をアンカー定着しコンクリートを充填して小判型橋脚としPCMで巻立てることで曲げ耐力とせん断耐力の向上を図った。橋脚下部の充実部は、地盤ばねの影響を受けるP2橋脚の半断面のみPCM巻立て工法で曲げ補強を行った。胸壁は、平成22年度に補強されており、胸壁衝突時のLv2地震動非線形動的解析応答値に対し耐力を有していたため、補強不要とした。落橋防止システム設計は、橋台部の縁端拡幅と各支点の水平力分担構造を設計した。水平力分担構造は、経済性、施工性に優れる端横桁増設アンカーバーを採用した。また、補強工事における河川締切り計画、足場計画を行った。
期 間
2024/02/28~2024/10/18
本業務では、(主)伊東大仁線を構成する新深沢橋側道橋、(一)函南停車場反射炉線を構成する堂川橋・堂川橋側道橋の補修設計を行った。対象橋梁では、竣工図面が残されていなかったため、現地計測により形状寸法を把握し、現況構造図を整備した。また、損傷調査により、外観に現れた損傷状況を記録し、損傷図を作成した。これらの資料を基礎として、施設の安全性と長寿命化を図る観点から補修の要否を判定した。判定により補修の必要性が高い部材に対しては、最適な補修工法を比較検討し、詳細設計を行った。新深沢橋側道橋の主な補修工種は、防護柵の取替え、非排水型伸縮装置の設置である。堂川橋・堂川橋側道橋の主な補修工種は、断面修復工、ひび割れ補修工、防護柵の塗装塗替え、非排水型伸縮装置の設置である。比較検討に当たっては、新工法の積極的な活用を目指して作業を進めた。施工計画においては、周辺環境への影響、補修工事の品質確保等に配慮して工程計画を立案した。また、対象橋梁は全て河川橋であったことから、吊足場等の仮設計画を立案し、流下能力を確保して安全に作業できるよう配慮した。これらの計画を河川管理者との協議用資料として取りまとめた。