本業務は、湖西市太田地先において、法線測量、縦断測量、横断測量 各L=0.09km及び護岸詳細設計 片岸L=0.1kmを行った。護岸形状は施工済みの前後区間の構造に合わせ、上部は1:0.5勾配のコンクリートブロック積み護岸とし、基礎工は鋼矢板とした。下流に供用中の取水堰があるため暫定計画河床高を設定し、将来の計画河床高整備及び河床洗堀を考慮しつつ暫定計画河床高での整備を検討した。コンクリートブロックは景観、環境に配慮したポーラスタイプとした。基礎工は設計計算と経済比較によりハット型10H L=6.5mとし、設計照査として矢板先端での円弧すべり解析及び支持力計算を行った。既設護岸は全撤去とするが、高水敷を施工ヤードとして用いるため、低水護岸天端高での施工基面整正工を行い、護岸工及び既設矢板引抜き工を実施した後に高水敷を撤去する工程とした。撤去対象のじゃかご等の玉石を再利用し捨石工を行うことを提案した。軟弱地盤のため、鋼矢板の打込み及び引抜きは共に油圧圧入引抜工法とし、工事前後には工損調査を行うことを提案した。また、取水堰の撤去時には将来計画河床高の整備(根固め工)を行う必要があることを注記した。