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本業務は山口県周南土木建築事務所が管理する一般国道315 号において周南市上一ノ井手地内の東川にかかる栄橋の橋梁補修設計として、伸縮装置取替え設計、高欄・防護柵取替え設計及び落下物防止柵取替え設計を行ったものです。伸縮装置取替え設計においては現地が急勾配であること、橋梁直下に民家があること等からスリップの心配が無く、走行性、振動・騒音に優れ、また、止水性及び維持管理(LCC)から当該箇所に最も優れる埋設型ジョイントを選定した。防護柵については、「防護柵の設置基準・同解説」に準じB種の防護柵を採用し、現況には歩道の設置等も無いことから、歩行者自転車用柵を兼用した車両用防護柵を採用した。落下物防止柵は現況の設置延長を踏襲した。

本業務は一般国道315号に架橋されている栄橋について、山口県橋梁長寿命化修繕計画に則って現地調査、品質試験を実施し、経年劣化等に伴う損傷度合を把握して健全度評価をおこない、要対策箇所について補修設計を実施したものである。調査の結果、当該橋梁では経年劣化に伴うコンクリート部材のひび割れ、浮き、はく落、鉄筋露出など、補修が必要と判断される損傷が確認され、品質試験においても、塩害やアルカリ骨材反応を発症していることが確認された。補修設計では、損傷要因や損傷度合、損傷規模等を考慮した工法の選定をおこない、ひび割れ注入工、断面修復工、表面保護工、橋面防水工の詳細設計を実施した。

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