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期 間
2023/10/06~2024/08/22
本業務は、令和5年9月の豪雨で崩壊した日立市城南町地内の段丘斜面を対象に、現地踏査や被災状況を事前把握するための調査を実施し、隣接斜面の安定度評価並びに法面対策工の設計を行ったものである。調査の結果、崩壊の規模は幅6m×高さ10m程であり、斜面上部にある日立総合病院の病棟のフーチング基礎が洗掘されていた。崩壊の誘因は、豪雨により日降水量が269ミリに達し、病棟周囲の排水機能を超え当該斜面へ集中流下したものと推察し、素因は、表流水に対して侵食しやすい不飽和の砂質土であったためと推察した。設計範囲は、崩壊箇所を含め、安定度評価により格子枠ブロックの変状が認められた延長30mまでとした。基本条件は、規格外となる格子枠ブロックを不適とし、法肩付近まで斜面形状を復旧する。設計では、機構解析で推定したすべり面をもとに安定解析を実施し、斜面の安定性・環境への影響・経済性を踏まえた工法検討の結果、鉄筋挿入工併用の現場吹付法枠工を最適工法とした。なお、法肩までの斜面形状の復旧工はエアモルタルによる充填工を提案した。また、近接する民家や病棟の影響を踏まえ、仮設計画を立案した。