期 間
2024/08/10~2024/11/07
本業務は、北皆沢川に架かる一般国道118号の山方橋(2径間単純鋼合成鈑桁橋,橋長60.1m,幅員16.8m,ラーメン式橋脚,直接基礎,昭和61年竣工)の耐震補強に係る仮締切(ライナープレート)施工のための地盤改良設計業務である。既往資料及び別途実施されたボーリングデータおよび現場透水試験等を取りまとめ、地盤改良設計における解析計画立案の基礎資料を作成した。ボーリング調査結果に基づき、砂礫主体のN値20以下の土質条件に適応可能な地盤対策工法を抽出し、各工法の特性・経済性・現場条件(桁下空間の制限、盛土上の狭隘な施工ヤード、地下水位等)に対する適応性を比較検討した結果、最適対策工法として「薬液注入工法」を採用した。また、既にライナープレートが設置された部分の背面については、雨水流入により土砂が緩むため、ゲルタイムが調整可能な可塑性グラウト(スピージーグラウトII)を用いた地盤改良を採用した。材料選定には近接する久慈川への影響を考慮して、PH上昇抑制の観点から安全性にも配慮した。
期 間
2024/01/16~2024/08/02
本業務は、一級河川西谷田川に位置する柔構造樋管の詳細設計業務である。一級河川西谷田川の河川改修に伴い、現況排水樋管の付替え設計を実施した。新設樋管の計画位置は、現況排水管位置と同位置に決定した。函体断面は、流域より排水量を整理し、幅1.0m×高さ1.0mの矩形断面に決定した。函体構造は、経済性に優れる現場打ちコンクリート構造を採用した。工期短縮のために、樋管設置に伴い必要となる護岸は、大型コンクリートブロック張を採用し、護岸基礎や天端コンクリート等の各種部材は、プレキャスト製品を採用した。ゲート構造は、水位の変動に合わせて自動開閉でき、維持管理に優れるバランスウェイト式フラップゲートを採用した。基礎構造は、レベル1地震時に液状化する地盤があるため、中層混合処理工法による地盤改良基礎とした。遮水矢板の形式は、経済性に優れるU型鋼矢板を採用した。施工計画は、片岸ずつ施工する鋼矢板による仮締切計画を立案した。水路管理者である土地改良区との協議のために、関係機関協議資料を作成した。
期 間
2024/01/24~2024/06/28
本業務は、主要地方道焼津榛原線(焼津市高新田~吉永地内)の整備による事業効果について評価検討を行い、静岡県の事業評価監視委員会に諮る資料を作成したものである。既存資料の収集整理では、主要渋滞箇所や通学路等対策箇所、周辺企業の進出状況など、事業評価に関連する情報を収集整理した。交通量推計では、H27センサスベースの交通量配分データを発注者より受領し、当該路線近傍の路線追加・発終点(ゾーン)分割などを実施し再現性を高めてから実施した。費用効果分析においては、最新の費用便益マニュアル(R5.12)に基づき3便益を算出するとともに、社会的割引率も改定内容(4%に加えて、2%と1%も参考値として記載)に準じる形で費用便益比を算定した。整備効果の検討では過年度の隣接工区説明資料に準ずるとともに、当該路線が小学校の通学路となっていることに着目して事業の投資効果に「交通安全」を追加することで、多面的な投資効果を説明できる資料を作成した。
期 間
2022/03/30~2022/09/09
本業務は、一級河川大井川を渡河する、(一)島田岡部線大井川橋の耐震補強工事の仮設工設計である。大井川橋は昭和3年に架設され、土木学会推奨土木遺産に認定された歴史的資源である。大井川橋のP1~P6橋脚の耐震補強工事を対象として、現時点の大井川のみお筋形状や新大井川橋との関連工事との取り合いを考慮した仮設工設計を実施した。無人航空機(UAV)で撮影した空中写真よりオルソ画像を生成し、地形平面図と合成してみお筋を反映した現況平面図を作成した。空中写真の撮影範囲は、富士山静岡空港周辺の空域にあたるため、空域検討を行って飛行計画を立案した。施工時水位は、最新の雨量データ(水位・流量)を使用して不等流計算による水位解析により確認した。仮設工法は大型土のうによる仮締切工法であり、不等流計算水位に応じて過年度設計の仮締切計画の見直しを行った。また、最新の雨量データより集中豪雨等の水位上昇を考慮した避難計画を立案し、過年度設計から変更がないことを確認した。さらに、最新の雨量データの更新に伴い、河川占用許可申請書を更新した。