期 間
2024/09/04~2025/03/14
本業務は、島田土木事務所が管理する松根橋側道橋(鋼単純非合成H桁橋、橋長L=15.04m、全幅員W=1.7m、1955年(昭和30年)架橋)において、過年度に実施された塗膜分析調査及び過年度定期点検の結果に基づき、橋梁補修工事に必要な設計図書(図面・数量計算書)、施工計画及び河川協議資料を作成した。現地踏査では、橋梁の周辺状況を確認し、損傷調査では、遠望目視により損傷状況を確認した。補修設計では、既往塗膜に含まれる基準値以上のPCB・鉛の除去を目的にRc-I塗装系(循環式ブラスト工法:KT-230028-A)による塗替塗装工、橋台前護岸に見られる空隙に対しパイルベント基礎と躯体の定着を確保するため、断面修復工を実施した。施工計画では、仮設施工手順、資材搬入ルート、概略工程表等を立案し、施工に必要な基礎資料を作成した。河川協議資料作成では、施工時、河川内へ飛散防止設備及び仮設足場を設置する必要があるため、河川一時占用許可申請に必要となる申請資料を作成した。現況の河川断面は未回収区間であり、計画高水量を流下させることが困難なため、施工時水位を基に仮設足場設置可能期間を整理した。
期 間
2024/06/11~2025/03/10
期 間
2024/06/06~2025/03/03
本業務は、島田市相賀地先の「荒神沢」において計画されている砂防堰堤の管理用道路詳細設計を実施する。過年度に実施された管理用道路予備設計成果を基に、測量及び管理用道路詳細設計を実施し、工事発注に必要な図面・報告書を作成する。
期 間
2024/09/12~2025/02/28
本業務は、浜松市浜名区田沢に位置する日比平沢砂防堰堤の前庭保護工改築設計を実施した業務である。当該堰堤は過年度業務にて本堤工の補強改築が設計されており、その業務にて前庭保護工垂直壁直下の洗掘及び護岸工の基礎露出が確認された。本業務はその垂直壁直下の洗掘防止措置の設計とした。現地調査において当該砂防堰堤の損傷状況を改めて確認した。軽微な摩耗はあるものの、補修・補強が必要となる個所は当初想定されていた洗掘箇所のみであった。洗掘対策として、現状では垂直壁直下に水叩き工等の洗掘防止措置が講じられていないことから、2段落差による前庭保護工にて落差処理を講じることとした。本堤水通し部の設計水深と落差高に応じた水叩き長および厚さを決定した。下流端には垂直壁を新たに計画した。また、構造物と渓床境界にて再度洗掘が生じないための措置を比較し、施工性・経済性に優れたふとんかご工を選定した。これらの構造物の図面・数量計算書を作成し、また、工事発注用の電算帳票を作成した。
期 間
2024/09/05~2025/02/07
本業務は、浜松市天竜区春野町豊岡地先の(一)杉川における台風10号により崩壊した公共施設の機能回復のための測量設計を行うことを目的とする。被災箇所は、(一)杉川の豊岡地区である。被災メカニズムは、異常降雨による増水した河川流水により河床洗掘及び裏込めの吸出しが発生し、コンクリートブロック積みが崩壊したものと推定させる。設計は、現地調査を行い、被災メカニズムを推定し、流速の検討及び復旧工法をABC表より作成した。復旧工法は、コンクリートブロック張りを選定し、景観・環境に配慮したブロックを採用した。また、施工計画や災害査定用資料作成を行った。測量は、現地測量及び路線測量を行い、設計に反映した。
期 間
2024/07/01~2025/01/31
本業務は浜松市浜名区三ヶ日町都筑地先の二級河川都筑大谷川において、令和6年6月28日~29日の豪雨により崩壊した公共施設の機能回復のための測量設計を行ったものである。都筑大谷川の被災範囲のうち下流工区では、既設の空石積護岸が流出・崩壊、土羽護岸も浸食・崩壊した。上流工区では、流体力による護岸の移動・流出が生じた。測量調査では、基準点測量、水準測量、現地測量から現況平面図を作成し、図面上で測量中心線を決定した。現地右岸堤防側に中心杭を設置し、縦横断測量を進め縦断面図、横断面図を作成した。護岸設計では、被災範囲の上下流の既設護岸と整合をとるため下流工区(左岸)は「コンクリートブロック張護岸」とし、上流工区は、1・2区間(右岸)は天端が市道のため「コンクリートブロック張護岸(裏込コンクリート有)」、3区間(左岸)は「コンクリートブロック積護岸」とする。なお、上下流工区ともに川表側の施工ヤードが確保できないことから、護岸構造は根入れ無とし、前面に根固めブロック1tを2列設置する。
期 間
2024/08/28~2025/01/14
仮設工設計では、耐震工事を2ヵ年に分けて実施することを前提に、片側締切りの仮締切工を計画した。仮締切工は、大型土のうでの締切りを計画したが、桁下空間が狭小で重機が入れないことから、桁下部の締切りは、壁式橋脚を締切工の一部として活用した。しかし、橋脚の張出部は、その橋脚形状から大型土のうと接続ができず隙間が生じてしまうことになるため、土のうを製作し、人力で大型土のう袋に中詰めすることで、橋脚形状と締切部との接続する計画とした。仮締切形状は、迂回路の設定が困難であることから、片側規制で大型土のう設置が可能なバックホウ0.8m3の作業半径より決定した。また、締切り工は2ヵ月以上設置するため、耐候性大型土のう袋を、土のうの中詰め材は、同地域内の海岸工事での事例から割栗石を採用した。仮締切工は、河積を大きく阻害するため、等流計算によって、対象河川の計画高水流量Q=4.0m3/sを締切り断面にて流下可能か計算し、安全性の検証を行った。また、以上の計画を河川管理者との協議資料として取りまとめ、協議に必要となる図面の修正を実施した。
期 間
2024/08/28~2025/01/15
本業務は、(国)136号の道路法面における対策工を検討するにあたり必要となる地層状況の把握および地盤工学的基礎資料の取得を目的とし、法面上部にて機械ボーリング(2箇所)、標準貫入試験を実施した。ボーリング調査では、「第三紀鮮新世-小下田安山岩類」に相当する凝灰角礫岩および安山岩を確認した。調査結果を基に、地形地質の検討、地盤定数の提案、法面の変状発生機構と対策工法に関する検討を行った。
期 間
2023/04/19~2024/12/17
本業務は、静岡市葵区杉尾地内外の砂防指定地内渓流に施工された、崩落の恐れがある不法盛土3カ所(杉尾東・西、日向)の危険性排除を目的とした測量設計業務である。現地形取得のため、盛土範囲を対象にUAVレーザーを用いて測量した。盛土前後の地形、地質調査および地下水観測結果を検討条件とした現地形の安定解析の結果、計画安全率を満たさないことを確認した。そのため、行政代執行での対応を考慮し合理的な対策工法を比較選定した。杉尾東は急勾配の谷地形に盛土されており、盛土全排土案とした。杉尾西は渓床が東に比べ緩勾配であり、用地制約を踏まえ部分排土案とした。日向は渓床が緩勾配であること、盛土量が膨大かつ土壌汚染の基準を超える値が一部確認され外部搬出が困難であることを踏まえ、切盛りによる安定確保案とした。各地区とも対策後は計画安全率を満足する。盛土を残置する杉尾西・日向では地下水排除工も詳細設計で検討した。また、施工中の土砂流出防止のための防災施設設計や施工計画を各地区で立案し、図面・数量計算書を作成した。さらに、杉尾地区では土砂を場外搬出するため、MMSを用いて周辺現道を調査し、車両通行計画の検討資料を作成した。
期 間
2024/06/27~2024/12/06
本業務は、既往道路防災点検業務で擁壁に変状が確認された(国)301号、(一)湖西東細谷線において、対策工を検討し詳細設計を行うにあたり必要となる地層状況の把握および地盤工学的基礎資料の取得を目的とし地質調査(機械ボーリング、標準貫入試験、室内試験)を実施したものである。調査の結果、(国)301号における擁壁変状の原因は、基礎地盤の特性によるものではないと推定された。変状原因のひとつとして、盛土及び交通荷重による土圧発生が挙げられるため、土圧に対する抵抗力を考慮した対策工法を検討されたい。(一)湖西東細谷線では、基礎地盤に洪積砂質土層及び洪積粘性土層が互層状に確認された。当該地付近の切土斜面において基礎地盤相当層の表層崩壊が散見されることから、風雨による侵食の影響で脆弱化し易い特徴を有することが推定された。対策工法としては、法面保護を考慮して検討されたい。