期 間
2022/09/28~2023/09/06
本業務は、主要地方道藤枝黒俣線に架橋されている大出橋に対して、現行基準に適合した耐震性能を満足させるための耐震補強設計を実施するものである。
初めに既往資料や適用基準等を基に設計条件を整理し、落橋防止システムの要否検討、支承補強の必要性検討および橋脚現況耐力照査を実施した結果、「橋脚補強設計」「落橋防止構造の設計」「支承取替設計」が必要となった。
橋脚補強設計では、橋脚の補強工法を3案抽出し、比較検討の上、経済性に最も優位となる「RC巻立て工法」を採用し、詳細設計を行った。
落橋防止構造の設計および支承取替設計では、新技術・新工法を含めた3案にて比較検討を行い、落橋防止構造では施工性、経済性に優位となる「PCケーブル(従来工法)」、支承取替では経済性に優位となる「密閉ゴム支承板支承(BPB支承)を採用し、詳細設計を行った。
施工時期は非出水期とし、仮設足場については落橋防止構造の設置および支承取替には橋脚周り足場、橋脚補強には枠組足場を使用する。なお、橋脚補強は河川内施工となるため、大型土のうによる半川締切を計画した。
期 間
2023/03/29~2023/08/17
本業務は、(一)函南停車場反射炉線(韮山多田地内、奈古谷地内)、伊豆長岡三津線(長岡地内)の計3区間における在来路床土の強度特性の把握、舗装設計に必要な基礎資料の取得を目的とし、路面調査、掘削調査、試料採取(韮山多田地内:7箇所、奈古谷地内:6箇所、長岡地内:3箇所)および室内土質試験を実施したものである。路面調査、および掘削調査の結果、当該区間のすべてにおいて、ひび割れやわだち掘れに伴う亀甲状のひび割れ等の変状を確認した。一部のひび割れは路盤まで到達していた。路面変状、および既設舗装状況から舗装設計に必要な残存等値換算厚TA0を提案した。韮山多田地内は一部変状が確認できるものの、区間全域に目立つ変状は確認されないため、アスファルトの舗装の評価を「中度」とし、提案値を0.7とした。その他2区間は、路面変状が顕著であることから、アスファルト舗装の評価を「重度」とし、提案値を0.5とした。すべての区間において路盤の砕石は、上下の判定が困難であるため、安全側に下層路盤クラッシャーランの値を採用した。なお、変状は確認されなかったが、経変劣化を考慮し中間値である0.2とした。
期 間
2021/07/21~2023/08/10
本設計は、利用者減少、防犯上の観点から施設の廃止要望が提出されている(主)富士川身延線尾崎地下道の撤去に向け、地下道本体及び付属施設の撤去方法を検討することを目的とした。また、尾崎地下道の撤去の妥当性について利用状況を踏まえ、地元住民及び関係機関との協議を実施した。地下道本体の撤去方法として、「地下道の完全撤去」、「地下道の地上部分のみを取壊し、躯体内部を充填(残置)」を比較・検討し、施工時の掘削範囲及び交通への影響の面から最適案として「地下道の地上部分のみを取壊し、躯体内部を充填(残置)」を抽出した。また。躯体内部の充填工法として、「流動化処理土」、「エアモルタル」、「発泡ウレタン」を比較・検討し、施工性及び経済性の面から「流動化処理土」を抽出した。付属施設の撤去では、現地に設置されている付属設備を確認し、現地状況に合わせた撤去方法の検討を行った。
期 間
2021/03/23~2022/01/31
中島橋は、平成21年度に耐震補強設計、平成22年度に耐震補強工事が実施済である。現地条件、橋梁条件を整理した後、「道路橋示方書・同解説(H24.3)(H29.11)」及び「静岡県橋梁設計要領」に基づき、現行の基準に適合した耐震補強設計が実施されているかを確認した。橋脚部補強は現行の基準に適合した耐震補強が実施されているため、新たな耐震補強設計は不要である。支承部補強は「静岡県橋梁設計要領」に準拠すると、レベル2地震動に対して耐震性能2または2'を満足する耐震補強が必要となり、「支承交換」もしくは「水平力分担構造の設置」が必要であるが、中島橋は桁下遊間が狭く、「支承交換」が困難な橋梁条件にあるため、水平力分担構造の設計を実施した。水平力分担構造としては「防蝕アンカーバー」を採用するが、設置に際しては既設沓座拡幅の撤去・再構築が必要となるため、本設計では沓座拡幅工および水平力分担構造の詳細設計を実施した。
期 間
2023/02/17~2023/07/31
静岡県が管理する道路トンネルにおいて、安全で円滑な交通の確保や利用者被害の防止等を図るため、トンネル本体工の変状及び付属物の取付状態を把握、診断し、当該道路トンネルに必要な措置を特定するための情報を得ることを目的とする。
期 間
2022/07/28~2023/06/30
本業務は、一級河川大井川の島田市川根町葛籠地先において、現況の法線および護岸高が、妥当であるかを検証し、今後、生じうる自然災害の浸水対策として、片岸890mの河川護岸詳細設計を行った。「一級河川大井川水系中流七曲りブロック河川整備計画」に基づき、現況の堤防高と計画高水位を比較したところ、既設護岸高がHWLを満たしていることが確認された。そこで、過去の事例と同様、既設構造物を有効利用し計画高水位まで護岸構造物を設置する計画を行った。既設じゃかごの区間は同構造で嵩上げし、構造物のない区間は工法検討により野面石張工を採用した。また、この地域は「日本の重要湿地100」に指定されており、施工計画、仮設計画では希少種である植物昆虫に影響与えないよう、過大な掘削を避けることとした。さらに電算帳票作成を行った。
期 間
2022/09/22~2023/05/31
本業務は、掛川市家代地内の急傾斜地において、土砂災害を防止するための急傾斜地崩壊対策施設の予備設計を行った。なお、本業務においては、土砂災害警戒区域に指定されている「家代下神田A」「家代下神田B」の2区域を対象としている。
期 間
2022/07/05~2023/05/31
本業務は、湖西市新居町新居地内の源太山中において、測量業務の成果を基に、土砂災害を防止するための急傾斜地崩壊対策施設の予備設計を実施するものである。
期 間
2022/08/23~2023/05/31
本業務は掛川市上西郷石ヶ谷地内における急傾斜地崩壊防止施設の予備設計である。対策が必要な箇所は急傾斜地に近接して6戸の人家が連坦しており、人家裏の斜面は勾配30°~50°で推移し、崖(上端と下端)の高低差は最大14m有する地形条件であった。測量及び現地踏査結果に基づき標準断面を4区間に区分した上で対策工法を「待受け式擁壁案」及び「斜面改良案」の中から複数案抽出し、構造性・施工性及び維持管理・経済性等の観点から比較検討を行い最適案を決定した。選定した結果「待受け重力式擁壁(H=5mまで)2区間」と「待受けもたれ式擁壁(H=8mまで)2区間」を採用した。
期 間
2022/03/11~2023/03/24
本業務は、静岡県が管理するトンネルを対象に、道路トンネルの変状・異常を把握し、当該トンネルに必要な措置を特定するために必要な情報を得るとともに、その結果を基に、第三者被害の観点から補修対策が必要とされるトンネルの補修設計を実施することを目的とする。令和3年度の定期点検結果、現地踏査結果及び詳細調査に基づき、補修の要否検討を実施し、補修の必要が確認された変状に対し補修設計を実施した。