期 間
2024/06/19~2025/03/31
本業務は山口県岩国土木建築事務所が管理する道路トンネルの定期点検である。対象トンネルは10トンネルで、国道187号や県道岩国大竹線などの山口県岩国市全域に位置する。対象トンネルのうち、4トンネルは矢板工法、5トンネルはNATM工法、1トンネルは吹付コンクリートのトンネルで、総延長は2204.6mである。点検方法は対象トンネルである10トンネル全てに新技術である走行型計測を活用し、状態の把握を行った。本体工の点検結果は、矢板工法では水平打ち継ぎ目や横断目地部のうきや漏水が変状の主体で、NATM工法では、横断目地部のうきやひび割れ等が変状の主体であった。稗原第2トンネル、第3トンネルにおいては点検時に応急対策が必要な変状を確認したため、ネット工による応急対策を実施した。美和トンネルにおいては早期措置が必要な閉合ひび割れに伴ううきを確認したため、要対策判定とした。その他、二鹿トンネルの漏水1箇所と赤瀬第1号トンネルのうき1箇所を計画的に対策が必要な変状と判定した。付属物の点検結果は、二鹿トンネルの配管の腐食を確認し、その他のトンネルでは変状は確認されていない。
期 間
2024/12/04~2025/05/29
本業務は、高草川の河川整備基本方針の策定に向けて、高草川(二級河川区間)を対象に河川水辺環境調査を実施したものである。調査区間は、汽水環境となる河口部から管理区間上流端の中流域までと、治水目的として整備中の高草川遊水地であり、途中河川トンネル区間が2箇所含まれていた。調査項目は、河川水辺の国勢調査マニュアル等に準じた、魚類、底生動物、植物、鳥類、両性類、爬虫類、哺乳類、陸上昆虫類、水質、流量観測であり、この他河川整備基本方針の策定に向けた流域概要の整理を実施した。なお、現地調査全体計画の策定を行い、学識者ヒアリングを実施するとともに、重要な種であるホトケドジョウの調査も実施した。調査の結果、重要な種として魚類はニホンウナギ、カマキリ(アユカケ)、鳥類はサンショウクイ、哺乳類はユビナガコウモリなどが確認された。また、遊水地を主な繁殖場所とするアズマヒキガエルの幼生が多数確認された。
期 間
2024/12/06~2025/05/30
本業務は、一般国道434号周南市大字金峰字松室地内における擁壁・補強土予備設計と法面工詳細設計を実施したものである。擁壁・補強土予備設計では、擁壁更新案と補修・補強案の二通りの復旧案より当地に適する対策案を提示したものである。また、法面工詳細設計では、過年度実施された予備設計に伴い詳細設計を実施した。アンカー付場所打ち法枠工詳細設計では、予備設計において放電破砕による小割除去の実施後にアンカー付場所打ち法枠工を施工する提案がなされていたが、放電破砕が高価であり施工に危険が伴うことが挙げられ、本業務にて施工計画の変更提案を行い、詳細設計を取りまとめた。
期 間
2024/12/10~2025/05/30
本業務は、岩崎橋及び新橋(どちらもPCプレテンT桁橋)を対象とし、現況の損傷・劣化状況や原因・進行等の把握を行ったものである。PC鋼線に沿ったひびわれや横締め部の鉄筋露出が生じていることを踏まえ、PCグラウト充填度調査やコア採取による各種室内試験(アルカリシリカ反応に対するSEM(走査型電子顕微鏡)による骨材観察や中性化試験、塩化物含有量試験等)を行った。グラウト充填不足やPC鋼材の破断が確認されたため、耐荷力照査等を行い、今後の供用のための方針を検討する必要がある。
期 間
2024/12/13~2025/05/30
本業務は国道315号に位置する向道第一トンネル(延長197m)、向道第二トンネル(延長355m)の詳細調査及び補修設計を行ったものである。対象トンネルは矢板工法のトンネルで建設後42年経過している。令和4年度に定期点検を実施しており、その結果に詳細調査の結果を加味して補修設計を行った。本業務では、主に覆工巻厚、背面空洞の確認を行った。詳細調査の内容は、トンネル毎に覆工レーダー探査3測線、覆工コンクリートコア採取3箇所、背面空洞観察3箇所である。調査の結果、覆工巻厚はトンネル全線にわたり薄い箇所は少なく、平均厚さは向道第一が66cm、第二が52cmであった。また、空洞は2トンネルとも一部に確認され、30cm前後の厚さで連続したものを確認した。突発性の崩壊の可能性がある、巻厚不足と空洞が同位置に存在する箇所については、裏込め注入工を計画した。注入材は比較検討のうえ、限定注入が可能で、狭小な空間にも充填が可能な発泡ウレタン(40倍)を採用した。その他、漏水対策の線導水工、うき、はく落対策の当て板工、ネット工を計画した。各々のトンネルについて施工計画、概算工事費の算出を行った。
期 間
2024/12/20~2025/05/30
本業務は、鍋ヶ滝公園へのアクセスルート内に計画されている小国町で設計したNo.9~No.12の函渠+橋梁(第2号橋)を橋梁のみとする修正設計を行うものであり、橋梁上・下部工の工事に必要な橋梁型式検討を行うものである。
期 間
2023/06/27~2025/03/18
本業務は、気候変動等を考慮して基本高水流量を見直すとともに、放水路案について分流方法、概算事業費、費用対便益等を検討して妥当性を確認するとともに、これを河川整備計画に位置付け、現河川整備計画を変更した。気候変動等を考慮した時の流量増加に対して現在実施してる河道改修の再改修を回避するため、流域治水対策として複数の施設を立案するとともに、経済性、社会的影響等を総合的に判断して、最適案を抽出するとともに計画高水流量配分を設定した。河川整備計画に位置付ける対策を抽出し、これに対する治水経済調査を実施し費用便益比を算定した。流域委員会の資料作成および委員会補助を実施するとともに、国土交通省への同意申請書を作成した。
期 間
2024/09/18~2025/03/14
本業務は、仮称)狩野川新橋の整備に伴う取合道路部の軟弱地盤対策工を検討することを目的に、一級狩野川右岸側A2橋台背面の盛土部において、道路盛土の施工が現地盤に与える影響を把握し、必要な対策工について検討し、最適工法を選定した。また、A2橋台背面に計画される箱型函渠の安定検討を実施し、必要となった地盤改良基礎の諸元を設定した。また、箱型函渠よりも終点側の盛土区間において、過年度設計の軟弱地盤対策工として選定された深層混合処理工法に対し、地盤改良詳細設計を実施し、地盤改良方法の選定および施工計画を立案した。
期 間
2023/06/27~2025/02/27
本業務は、地域高規格道路 松本糸魚川連絡道路の安曇野市新設区間((主)大町明科線 安曇野道路 延長約4km)において、過年度に検討された設計、測量及び地質調査等の資料に基づき、道路予備設計(B)及び一般構造物予備設計(擁壁・補強土)等を経済的かつ合理的に実施した。
期 間
2024/08/09~2025/03/14
本業務は、口坂本No2地すべり区域において、地すべり解析に必要な地質データを取得することを目的としている。観測箇所は自記水位計15箇所、孔内傾斜計1箇所、地盤傾斜計1箇所、伸縮計14箇所、パイプ歪計2箇所、移動杭3測線で、令和6年9月~令和7年2月の6か月間に月1回の観測を行った。観測結果より、8月末~9月初旬にほとんどの観測孔で今年度の最高水位を記録し、その後9~11月にかけてA-1ブロックとA-3ブロックに設置した計測機器で変動A相当の活発かつ継続的な地すべり変動が続いていることが確認された。一方12月以降の降雨量の減少による地すべり活動の鎮静化も確認されており、降雨と変位の因果関係が明瞭となった。また、長期間にわたる観測継続により観測機器の破損や劣化、不具合が発生していたため、伸縮計の移設やロガーの交換を行った。またケーブルの断線により自動観測によるリアルタイムの変動状況確認ができなくなっているので、無線化による自動観測システムの修繕を提案した。