期 間
2021/07/10~2022/02/15
本業務は、原野谷川支川逆川において、民地に近接する渓流区間の状況を把握し、河床の洗掘と河岸侵食の進行を防止するための対策を講じ、護岸工及び渓流保全工の詳細設計を行った。それに伴い測量業務(河川測量、現地調査、用地測量)および電算帳票作成を行った。逆川は砂防渓流であり当該箇所は既設床固工が設置されて渇水期でも出水がみられる。洪水時には流速が増大し直下に河床洗掘が生じており、右岸側の河岸土砂崩壊がみられた。そこで、河床洗掘および河岸侵食を防止するため、検討を行った。その結果、現況の自然落差を尊重する床固工を採用し、下流側は護岸工、護床工を設置することで、流速を抑制する効果が期待できる。また、両岸には法面保護対策を行った。仮設計画は、搬入口の市道から施工河床までの高低差が15mとなり、仮設道路のルート選定が必要であった。本計画では、過年度の施工で利用した渓流沿いのルートを選定し、限られた作業ヤードで施工可能な計画を提案した。
期 間
2021/07/10~2022/02/28
篭田橋側道橋の設計に伴い、設計・施工に必要となる地盤工学的基礎資料の取得を目的として調査ボーリング、標準貫入試験、孔内水平載荷試験、室内試験を実施した。調査地は低地に区分され、南西側は丘陵と接する。調査の結果、堤体盛土以下、粘性土を主体とする沖積層、基盤となる鮮新統のシルト岩を確認した。基盤との境界付近に沖積礫質土が薄く分布し、丘陵に近い地点では、盛土直下に砂質土、粘性土中に挟在する礫質土を確認した。GL-3~4m付近に河川水位と調和的な地下水位を確認した。液状化検討の結果、砂質土、礫質土、基底礫直上の砂分が多い粘性土で液状化することが判明した。これらの地層は地盤定数の低減が必要である。
期 間
2021/03/23~2022/01/31
中島橋は、平成21年度に耐震補強設計、平成22年度に耐震補強工事が実施済である。
現地条件、橋梁条件を整理した後、「道路橋示方書・同解説(H24.3)(H29.11)」及び「静岡県橋梁設計要領」に基づき、現行の基準に適合した耐震補強設計が実施されているかを確認した。
橋脚部補強は現行の基準に適合した耐震補強が実施されているため、新たな耐震補強設計は不要である。
支承部補強は「静岡県橋梁設計要領」に準拠すると、レベル2地震動に対して耐震性能2または2’を満足する耐震補強が必要となり、「支承交換」もしくは「水平力分担構造の設置」が必要であるが、中島橋は桁下遊間が狭く、「支承交換」が困難な橋梁条件にあるため、水平力分担構造の設計を実施した。
水平力分担構造としては「防蝕アンカーバー」を採用するが、設置に際しては既設沓座拡幅の撤去・再構築が必要となるため、本設計では沓座拡幅工および水平力分担構造の詳細設計を実施した。
期 間
2021/03/25~2022/01/21
八雲橋の設計条件を既往資料(橋梁台帳、過年度の補修設計成果等)や適用基準「道路橋示方書・同解説H24、H29」、「静岡県橋梁設計要領」を基に整理し、補強方針について「既設橋の耐震補強案」と「既設橋の架替え案」で比較した結果、周辺環境への影響や将来的な河川整備への影響から地元や関係機関との合意形成が容易なことから早期実現性の高い「耐震補強案」を八雲橋の補強方針に決定した。
補強方針を踏まえ、落橋防止システムの要否検討を行い、八雲橋で必要となる端支点(A1、A2橋台)およびかけ違い部(P1橋脚)の落橋防止構造の詳細設計を実施した。
期 間
2021/07/08~2022/01/17
本業務は、静岡県袋井土木事務所が管理する19橋に対して、橋梁点検を実施した。現況調査により、点検手法や劣化・損傷等を把握した上で、橋梁点検車、ロープアクセス、徒歩・梯子での点検を実施した。点検は「静岡県橋梁点検マニュアル 令和2年度版 令和2年4月 静岡県交通基盤部道路局道路整備課」に基づく橋梁点検を実施し、点検表記録様式及び点検調書を橋梁ごとに作成した。橋梁診断は判定結果を記載するとともに、健全性の診断証拠写真を提示した。診断の妥当性は、社内診断会議を開催するとともに、道路管理者との診断協議を実施することにより確保した。結果は、予防保全段階の判定区分2が18橋、道路橋の機能に支障が無い判定区分1が1橋と診断した。
期 間
2021/07/31~2022/01/24
本業務は、湖西市太田地先において、法線測量、縦断測量、横断測量 各L=0.09km及び護岸詳細設計 片岸L=0.1kmを行った。護岸形状は施工済みの前後区間の構造に合わせ、上部は1:0.5勾配のコンクリートブロック積み護岸とし、基礎工は鋼矢板とした。下流に供用中の取水堰があるため暫定計画河床高を設定し、将来の計画河床高整備及び河床洗堀を考慮しつつ暫定計画河床高での整備を検討した。コンクリートブロックは景観、環境に配慮したポーラスタイプとした。基礎工は設計計算と経済比較によりハット型10H L=6.5mとし、設計照査として矢板先端での円弧すべり解析及び支持力計算を行った。既設護岸は全撤去とするが、高水敷を施工ヤードとして用いるため、低水護岸天端高での施工基面整正工を行い、護岸工及び既設矢板引抜き工を実施した後に高水敷を撤去する工程とした。撤去対象のじゃかご等の玉石を再利用し捨石工を行うことを提案した。軟弱地盤のため、鋼矢板の打込み及び引抜きは共に油圧圧入引抜工法とし、工事前後には工損調査を行うことを提案した。また、取水堰の撤去時には将来計画河床高の整備(根固め工)を行う必要があることを注記した。
期 間
2021/07/20~2022/01/21
本業務は、平成30年度に実施した「平成30年度[第29-S0062-01号]高草川支川子の上沢通常砂防【防災・安全交付金】に伴う測量・設計・用地調査業務委託(砂防堰堤詳細設計)」及び「平成30年度〔第30-S0018-01号〕高草川支川子の上沢通常砂防【防災・安全交付金】に伴う測量設計業務委託(管理道路詳細設計)」の修正設計である。用地条件変更に伴い既往設計の施工計画等を見直した上で、工事に必要な図面や電算帳票作成を行うことを目的とする。
期 間
2021/06/18~2021/12/17
本業務は一級河川安間川の4.4Kから6.7K付近における河川地形(両岸とも堤防法尻から5m程度堤内地側を含む)を把握し、局所的な流下能力向上に係る河川改修計画の検討に有効な情報を取得することを目的として実施した。作業内容はUAVレーザ計測(0.09km2)、三次元点群データファイル編集・作成(0.09km2)、縦断測量(2.3km)、横断測量(起終点・100m間隔25本、橋梁直上流9本)、現地測量(0.09km2、平面図作成)である。UAVレーザ計測実施後、三次元点群データファイル編集・作成では後処理解析及び点群データ処理を行い、オリジナルデータ、グラウンドデータ、0.5m格子のグリッドデータを作成した。また、オルソ画像や立体図を作成した。これら三次元計測データ(三次元点群データ及びオルソ画像、立体図)を使用し、成果図面を作成した。縦断測量・横断測量では三次元計測データから取得困難である、地形、地物等の地盤高を現地にて縦横断測量を行い、成果図面に反映した。現地測量では平面図作成にあたり、三次元計測データから取得困難である、樋門、樋管、水門等は現地調査を行い、平面図に反映した。
期 間
2021/03/27~2021/12/07
本業務は、掛川市結縁寺地内にある(一)磐田掛川線の工事が適正かつ円滑に実施されるように、工事の積算等における技術的な支援を行うことを目的とする。本業務では、過年度で設計を行っている「(一)磐田掛川線(本線終点部)」、「(一)磐田掛川線(結縁寺IC橋上部工)」、「(一)磐田掛川線(ランプ・擁壁)」の3件について電算帳票作成及び図面修正作業を実施した。電算帳票作成では、入力データの整理及びデータ入力のための端末操作を行い、金額抜き設計書の出力を可能とするデータリストを作成した。また、データリストにより入力データ・条件のチェック及び設計図面等との照査を実施した。「静岡県建設資材等価格表」、「建設物価」又は、「積算資料」に記載されていない単価は、参考として見積徴収を行った。図面修正は、(一)磐田掛川線(本線終点部)の区間において、歩道構造の修正(計26枚)を行った。データリスト作成枚数は、本線終点部43枚、結縁寺IC橋上部工41枚、ランプ・擁壁43枚の計127枚となった。
期 間
2021/03/18~2021/12/10
本業務は、静岡県が整備し、旧基準(平成17年度以前)で設計された急傾斜地崩壊対策施設(待ち受け式擁壁)を対象に、現行基準での安全性評価を行い、不安定な施設を把握することを目的とした。また、対象施設がある既指定済の土砂災害特別警戒区域について安全性評価の結果を反映した仮設定を行い、現行基準に基づき施設効果を評価した場合の土砂災害特別警戒区域を把握した。