本業務は、新京山橋と観月橋の2橋の補修詳細設計である。新京山橋はA S Rと推測されるひび割れが上部工と橋脚に生じていたため、反応性鉱物の有無のためにSEM観察及び今後のA S Rの膨張性の確認のために残存膨張量試験(カナダ法)を実施した。結果、残存膨張量試験で有害(上部工)、無害(下部工)と判定され、A S R対策として、上部工に対して、ひびわれ注入(亜硝酸リチウム先行注入エポキシ樹脂3種)及び表面含浸工法(シラン系)を実施した。観月橋は上部工の劣化度が高く、中性化による鉄筋露出が顕著であったため、亜硝酸リチウム含有の断面修復工及び、けい酸塩系の含浸材で補修を実施した。