期 間
2024/11/19~2025/03/28
本業務は、山口県岩国土木建築事務所が管理する美郷トンネル(延長833m、NATM)、出市第2トンネル(延長78m、矢板)、出市第3トンネル(延長103m、矢板)のトンネル補修設計である。主な変状は、材質劣化に起因する「うき・はく離」や、排水工劣化による「漏水」、施工時の覆工充填不足に伴う「背面空洞・巻厚不足」が確認された。各変状において対策工検討を実施し、「うき・はく離」にはFRPメッシュ工、「漏水」には導水樋工、「背面空洞・巻厚不足」には裏込め注入工+炭素繊維シート工を採用した。
期 間
2024/07/03~2025/03/29
渡河橋(鋼単純合成鈑桁橋3連、橋長97.6m)の補修詳細設計。損傷状況は、支承板支承の支承板であるベアリングプレートの欠損と腐食による沈下、支承沈下に起因する橋面の段差、防護柵の腐食、防食機能の劣化、変形・欠損である。橋面防水層は未設置。補修設計は4項目。1)支承取替設計:取替支承は、既設支承の支承高が小さいことを鑑み、支承高が小さく、かつ経済性に優れるすべり支承(弾性荷重支持板)を選定。また、取替時のジャッキアップ位置の主桁補強として補剛材の設置を計画。2)伸縮装置取替設計:耐久性、ライフサイクルコストを重視し、止水材の部分取替が可能かつダクタイル鋳鉄製のジョイントを選定。3)橋面防水工設計:交通量、路線の重要性(緊急輸送道路)から、高性能防水Bタイプの橋面防水層を選定。4)防護柵修繕設計:道路種別、歩行者自転車が通行可能な状況から、取替防護柵の種別はA種の高欄兼用車両用防護柵とした。重量増による既設構造の負担増回避のため、アルミ製防護柵を選定。施工計画は、足場工、交通規制計画、工程計画、概算工事費を立案。塗膜の有害物質(鉛)の拡散防止のため、セキュリティルーム設置等を計画。
期 間
2024/09/09~2025/03/17
本業務は静岡県袋井土木事務所が管理する県道大河内森線の奥の谷トンネル(L=100m)について、令和4年度トンネル背面空洞調査で巻厚不足が確認された結果を受け、地中レーダ探査で巻厚不足を面的に調査し、その結果を基に補修設計を実施した。また、覆工背面に空洞が確認された三倉トンネル((主)袋井春野線)についても空洞対策設計を実施した。奥の谷トンネルは巻厚不足がスパン広範囲に確認され、6スパンが3判定と診断された。覆工補強は外力作用が認められない状況を踏まえ、内面補強工で本対策可能と判断した。内面補強工法の種類から、実績の少ない新技術であるが、覆工の近接目視が可能な「炭素繊維帯板補強工法」を選定した。また、ひび割れ注入工、止水注入工、断面修復工を前処理で対策した。三倉トンネル(NATM)の空洞対策は将来外力対策が必要になった場合にも対策可能な発泡ウレタン(12倍)を選定した。注入圧に対する覆工補強は耐力計算の結果、炭素繊維シート接着工法(2方向シート)を選定した。
期 間
2024/09/17~2025/03/17
本業務は、静岡県袋井土木事務所が管理する主要地方道掛川川根線の大和田トンネル(L=384.5m)について、令和4年度トンネル点検結果に基づき、3及び2a判定の変状箇所について対策工設計を実施したものである。本トンネルはブロック積覆工構造の古いトンネルであり、3判定が95箇所、2a判定が167箇所と多く、主な変状は凍害で表面はく離の進行で豆板および漏水であった。本対策は、凍害の進行を抑制するため、断面修復工(2cm)で対策後、落下防止工としてFRPメッシュ工を配置した。内空断面が狭いため、アーチ肩部はステンレス鋼板の当て板工を選定した。坑門工の断面修復工の落下防止対策は小片はく落性能を有する表面被覆工を採用した。側壁部の断面修復工に当て板は必要ないと判断した。漏水対策は上半アーチには溝切り工、下半側壁には導水樋工を選定した。また、コンクリートブロック目地の開きから生じる漏水には止水注入工での対策を選定した。
期 間
2024/09/27~2025/03/14
本業務は、静岡県が管理する津波・高潮対策施設である沼津港航路水門について、機械・電気設備及び土木・建築施設を対象とした目視調査、健全度評価を行い、平成28年度に作成された機械・電気設備と土木・建築施設の長寿命化計画の更新を行ったものである。機械・電気設備のうち、扉体、戸当り、開閉装置については機械工事塗装要領(案)に基づく塗装劣化診断を実施した。土木施設については、外観調査を行い、ひび割れ対策、塩害対策等の補修工事の対策工検討、概算工事費の算出を行った。機械・電気設備については、整備・更新・修繕に関する計画の立案及び更新費用等の算出を行った。また、点検・修繕について新技術の利用に関する検討を行い、コスト縮減効果を確認した。これらの検討結果をもとに、将来50年間についてのライフサイクルコストを算出し、予防保全型維持管理を基本とした長寿命化計画を作成した。また、過年度に作成された海岸保全施設台帳について点検・修繕・更新に関する情報の更新を行った。
期 間
2024/07/03~2025/03/10
JR修善寺駅周辺は、(主)伊東修善寺線と一般国道136号が交差する「横瀬交差点」を中心に信号交差点の連坦や、幹線道路への交通集中による混雑が慢性的に発生している。今後、段階的な渋滞対策を実施するため、各整備段階における交通の流れを分析し、渋滞対策完了後の最適な信号現示等を検討することにより、周辺道路への交通影響や渋滞対策の効果を把握し、対策方針を決定することを目的とした。各整備段階の交通影響や対策効果の分析は、動的な解析であるミクロシミュレーションを活用し、信号現示、交差点形状を考慮し、交通渋滞の発生状況や交通流の変化など適切に現況・将来・対策案の分析・評価を行った。検討の結果、交差点改良及び信号調整のハード・ソフトを組合せた対策方針案を決定した。
期 間
2024/08/02~2025/01/28
本業務は排水機場に関するゲート設備の老朽化が見受けられ、機能回復のため、各設備の整備更新設計を行った。
期 間
2024/03/05~2025/02/27
本業務は一級河川田野川における樋管詳細設計であり、経済性、施工性、供用性等について総合的な検討を加え、一級河川田野川の河川改修事業に係る排水樋管工事に必要な設計を行うものとする。樋管設計において樋管統廃合検討を実施し、既設の2つの樋管を統廃合できることを確認した。ゲート形式は、背後地の土地利用や操作人員の不足等によりバランスウエイト式フラップゲートを採用した。また、函体は地盤沈下に追従しやすいようにプレキャスト(弾性接合方式)構造とした。堤脚水路は、浸透流解析を実施し堤脚水路を堤防法尻部に設置した場合の堤防の安定性を確認したうえで、設計を行った。
期 間
2023/07/28~2024/07/10
本業務は、2号新堤の整備に向け、第7回~第8回FU会議において2号新堤整備に伴い課題として示された、3つの課題「養浜材の継続的な確保、養浜盛土の景観対策、2号消波堤の段階的撤去」についての検討を実施するとともに、三保松原景観改善に関する令和5年度のモニタリング結果や対策状況を基に今後の方針等を諮るための資料をとりまとめた。2号新堤整備における課題に対する検討では、景観に配慮した養浜盛土に関する検討として、景観モニタリングを実施し、景観評価を行った。次に、2号消波堤のブロック撤去に関する検討では、撤去前後に実施すべき調査、撤去ブロックの転用計画の検討を行った。また、景観改善対策モニタリング計画に基づき、主要視点場等からの定点写真撮影を行い、景観の評価を実施した。また、1号消波堤の消波ブロック撤去に関して撤去後のアンケート調査を行い、その結果を整理した。また、砂浜の海岸保全施設としての指定にあたって、指定対象範囲の検討、性能確保断面の設定、管理・モニタリング手法等の検討を行い、検討資料の作成を行った。さらに、結果をとりまとめて第10回FU会議と技術検討ワーキング部会の運営補助を行った。
期 間
2023/07/28~2024/03/25
一級河川安倍川河口左岸の静岡海岸から、清水海岸の三保半島先端までの間において、海岸地形の自然変化および海岸侵食対策工事が海浜地形に及ぼす影響をモニタリングし、養浜実施計画の修正の必要性を検討した。さらに、安倍川からの砂浜回復域の進行状況、砂浜些少部等の越波防護の状況等を整理した。この検討結果を、清水海岸侵食対策検討委員会に諮るための資料にまとめるとともに、会議の運営を補助した。土量変化の実態調査として、安倍川河口~清水海岸の土量の変化状況を平面解析等により把握するため、深浅測量データを整理・解析した。さらに、波の打上げ高計算により越波防御機能を評価し、モニタリング結果とあわせて、次回の養浜実施計画をとりまとめた。また、養浜材採取モニタリングとして、レーザー測量計等による陸上部地形の面的標高観測を実施し、採取による地形回復状況や漂砂上手側海岸への影響を把握し、採取方法の評価等を行うとともに、今後の採取方法を検討した。さらに、安倍川流砂系外から清水海岸への土砂受け入れのための粒径や環境面の条件整理を行い、土砂受け入れ基準を検討した。また、事業効果等を情報発信する広報誌の作成を行った。