期 間
2020/07/16~2021/01/25
本業務の目的は、富士土木事務所が管理する(一)鷹岡柚木線の龍巌橋について、補修の要否判定および工法検討を行い、必要に応じて橋梁補修設計を実施することである。本橋は、橋長40.7mのRC3径間連続ゲルバーヒンジT桁橋である。近接目視により橋梁の損傷調査を実施した。また、別途の耐震補強・張出床版拡幅設計のため、上下部工の鉄筋探査および床版上面のはつり調査、張出床版の形状計測を実施した。上部工補修としてひびわれ補修工および断面修復工、表面含浸工法を設計した。また、既設の落橋防止構造(鋼製ブラケットおよびケーブル)は、耐震補強設計において不要と判断されたため、撤去を設計した。下部工補修として、断面修復工および根巻きコンクリート、土砂の除去を設計した。橋面工については、今後張出床版拡幅工事が実施されるため、補修設計の対象外とした。橋梁補修の仮設として、吊足場をHWL+余裕高より上に設置する計画とした。また、下部工補修に必要な単管傾斜足場について、施工時流量を算出し、安全に施工可能であることを確認した。
期 間
2019/11/14~2020/12/10
(一)富士富士宮線の富士山世界遺産センター付近では、富士山への眺望・視界を阻害する電柱・電線等を撤去し良好な景観を形成するため、無電柱化を計画している。本業務では、予備設計の成果を踏まえ、無電柱化の手法について、総合的な技術検討を行い、最適な構造、線形、施工方法の選定を行い、詳細設計をとりまとめた。電線共同溝は可能な限り歩道に設置するが、本路線の南側は歩道が未整備であるため、本路線南側(裏側)の市道を活用した整備の可能性について関係機関と協議を実施し、両側整備を基本方針とする電線管理者の要望を満たすため本路線内での両側整備(L側:歩道内+車道、R側:歩道内)とした。1浅間大社南交差点部の無電柱化は、合意を得ていないため整備対象外とした。2電線共同溝方式の検討は、低コスト手法とそのコスト比較を行い、最適な手法を採用した。3整備路線の中間部に流れる神田川の管路横断が設計条件となった。手法は、新設側道橋への添架形式として検討した。4支障埋設物への対応は、多数の関係機関と調整し合意形成を図りながら方針決定、設計を進めとりまとめた。
期 間
2020/08/13~2020/12/18
本業務の目的は、静岡県富士土木事務所が管理する大型カルバート3施設の定期点検を行い、施設の損傷及び変状を調査し、効率的な維持管理に必要な基礎資料を得ることである。徒歩、梯子、高所作業車を用いて近接目視点検を行った。本業務は、全施設とも過去5年間に点検を行っているため、前回点検結果と比較して損傷の進行状況を把握し、健全度の判定を行った。点検の結果、施設毎の健全性の診断は、「II:予防保全段階」2施設、「III:早期措置段階」1施設であった。判定区分IIIとなった施設は、羽鮒カルバートであり、頂版に多数のひびわれが見られること、目地部の欠損で防水機能が非常に低下した状態のため漏水の影響が著しいこと、カルバート上の防護柵に腐食・破断が見られ第三者被害の恐れがあることから、早期に措置を講ずべき状態と判断した。
期 間
2020/09/02~2020/12/07
本業務は、下田市西本郷地内にある(国)136号線の道路改築事業に伴い、擁壁予備設計を行ったものである。現地踏査や地質調査結果より、当該地では最上部に崩壊土砂(Dt)や斜面堆積物(Sd)が薄く分布し、下位に閃緑岩(Di)が分布しており、また、斜面上には小規模であるが浮石・転石が所々に生じていることが明らかとなった。したがって、当該地では表層崩壊・落石が想定されるため、表層崩壊に対しては待受け型の擁壁工を計画し、落石に対しては落石エネルギーが小さいため従来型の落石防護柵で対応することとした。待受け型の擁壁工は、斜面から距離を離した方が擁壁規模を小さくでき経済的であることから、擁壁工の設置箇所は新設歩道の山側に沿った位置とした。工法選定では重力式擁壁、もたれ式擁壁、静岡県新技術新工法である崩壊土砂防護柵(スロープガードフェンス)の3案にて比較検討を行った結果、構造性及び経済性に優れる重力式擁壁を選定した。
期 間
2020/06/10~2020/11/30
当業務箇所は、平成29年度に都市計画決定している(国)136号の5丁目交差点で、交差点周辺はスーパーや病院が隣接している終点部は伊豆縦貫自動車道(道路管理者:国土交通省)の起点となる下田ICが設置される予定である。当業務区間は、平成29年度に完成形、暫定形の詳細設計を行っており、平面縦横断計画を行っているが、構造物設計、排水計画、図面作成、数量計算書の作成等は行っていない。本業務は、関連業務となる伊豆縦貫自動車道下田道路I期下田IC(仮称)及び(都)下田港横枕線との接続等を考慮し、(国)136号の5丁目交差点における平面交差点詳細設計を実施し、工事に必要な図面作成、数量計算書の作成を行うことを目的とする。また、工事費を把握するため、電算帳票の作成を行うものである。
期 間
2020/03/07~2020/11/10
本業務は、静岡県袋井土木事務所が管理する(主)相良大須賀線の方施橋、(一)大東菊川線の上竹橋についての補修設計業務である。寸法調査、損傷調査、塗膜調査、中性化試験を実施し、対象橋梁の現状を正確に把握・整理し、長寿命化を図る上で必要となる補修工法の検討、設計を行った。方施橋は、橋長3.1mのRC床版橋であり、供用期間は93年に及ぶため、RC床版の中性化が進行しており、剥離・鉄筋露出が著しい状況であった。そのため、断面修復工による補修の実施に加え、不導体被膜を再生する効果を見込むことのできる含浸工法を適用する計画とした。上竹橋は、橋長24.4mの鋼単純鈑桁橋であり、再塗装後20年を経過したことで、塗膜のさび、はがれが顕著になりつつある状態であった。塗替えの検討が必要であり、鉛を含む塗料の使用が確認されていたことから、RC-I塗装系による再塗装を計画した。その際、作業者の安全性や廃棄物の適切な処分が確実なものとなるように、乾式、湿式の1種ケレン工法について比較検討を行い、総合的に優れる循環式ブラスト工法の適用を提案した。また、他の劣化が進行した部位についても補修設計を行い、施工計画を行った。
期 間
2020/06/04~2020/10/30
(主)富士富士宮由比線の逢来橋は一級河川富士川を渡河する鋼単純ニールセンローゼ桁橋である。平成29年度点検時に、平成25年度点検時では報告されていないひびわれが橋台部に確認された。これらが平成25年度点検以降に生じたひびわれとすると、重大な損傷である可能性があるため、橋台調査を実施した。ひびわれ深さ測定、下部工変状確認、橋台応力度照査を実施した結果、貫通ひびわれの可能性は低く、後天的な外的要因(荷重作用等)によって生じたひびわれではないと判断した。ひびわれは、施工時のセメントの水和熱による温度収縮が原因であると推定されるため、ひびわれ補修工(低圧注入工法、充填工法)を行うこととした。床版損傷調査は、平成29年度点検で報告された損傷について、ひびわれ幅の広さ、遊離石灰の進行状況、ひびわれや遊離石灰箇所の漏水や錆汁混入の有無等の現状を詳細に確認し、補修の要否を判定する根拠を得るために実施した。ひびわれは床版全体に生じているが、幅0.20mmのひびわれは全体の4割程度であり、幅の広いひびわれも見られなかった。また、遊離石灰の進行は止まっており漏水も局所的であるため、補修不要と判断した。
期 間
2020/06/24~2020/10/16
本業務の目的は、下田土木事務所が管理する西ノ川高架橋BOXの適切な管理及び長寿命化を図るために、橋梁補修設計(補修工事に必要な図面・報告書の作成)を行うことである。西ノ川高架橋BOXは、(国)135号に架かる橋長8.6mのボックスカルバートにスラブ桁が拡幅されている形式である。平成28年度橋梁定期点検において、スラブ桁床版下面の鉄筋露出が著しいため健全度II(リスクマネジメント)はIII(早期措置段階)に判定している。補修設計は、損傷調査、中性化試験、塩分調査の結果をもとに行った。損傷調査により現状で発生している損傷に対して補修の要否検討を行い、補修が必要な損傷に対して補修設計を行った(事後保全)。事後保全補修を行った上で、西ノ川高架橋BOXの長寿命化を図るため、予防保全の補修を提案した。スラブ桁の中性化、塩害は6cmまで浸透しており、鉄筋は腐食環境下にあるため、鉄筋の不導体被膜に代わる保護層を形成する表面含浸工を提案した。
期 間
2020/03/19~2020/09/28
本業務の目的は、富士土木事務所が管理する(主)三島富士線および(一)水神田子ノ浦港線の3橋について、橋梁の現況・損傷調査、必要に応じた橋梁補修の検討、補修設計を実施することである。栄町橋は、橋長2.1mの車道部(RC床版)および歩道部(H鋼+縞鋼板)からなる橋梁である。H29点検では、歩道部主桁の腐食が著しいため、III判定であった。補修設計では、RC部材の補修のほか、歩道部の部材取替えを設計した。比奈橋は、橋長4.7mの単純RC床版橋である。H29点検では、床版下面の鉄筋露出が著しいため、III判定であった。補修設計では、RC部材の断面修復のほか、鉄筋が破断した箇所の炭素繊維補強を設計した。鮫島橋は、橋長12.7mの単純RCT桁橋である。H29点検では、床版・主桁のひびわれ・うき・鉄筋露出が著しいため、III判定であった。補修設計では、主にRC部材の断面修復を設計した。桁下施工は吊足場を用いる。施工時水位は、潮位から設定した。3橋に共通して、上部工RC部材の中性化が進行しているため、表面含浸工による内部鉄筋の保護・長寿命化を提案した。
期 間
2020/03/19~2020/09/28
本業務の目的は、富士土木事務所が管理する(主)三島富士線の3橋について、橋梁の現況・損傷調査、必要に応じた橋梁補修の検討、補修設計を実施することである。せぎわく橋は、橋長6.4mの車道部(RC床版+RCT桁+鈑桁)および歩道部(H鋼+縞鋼板)からなる橋梁である。H29点検では、歩道部主桁・横桁の腐食が著しいため、III判定であった。現地踏査で、歩道部の断面欠損・たわみが大きく、供用に危険が伴うことを確認し、発注者に報告した。補修設計では、RC部材の補修のほか、歩道部の部材取替え・鈑桁の当て板補強を設計した。阿原田橋は、橋長3.5mの車道部(RC床版)および歩道部(溝形鋼+縞鋼板)からなる橋梁である。H29点検では、歩道部上部工の腐食が著しいため、III判定であった。補修設計では、RC部材の補修のほか、歩道部の部材取替えを設計した。学校橋は、橋長10.0mの単純RCT桁橋である。H29点検では、RCT桁の鉄筋露出および補強鋼板の腐食が著しいため、III判定であった。補修設計では、RC部材の断面修復のほか、補強鋼板の塗装塗り替え工を設計した。